2023年1月8日日曜日

NDフィルタの装着撮影テスト

 DJI Mini3 Pro用 DJI純正のNDフィルタを購入したので、装着テストを実施

ND16、ND64、ND256の3枚セット

そもそも、NDフィルタとは何なのかをまずは解説します。

簡単に言うと「カメラのレンズに取り付けるサングラス」です。

NDとはNeutral Density(ニュートラル・デンシティ)の頭文字で、中立な濃度という意味。色には影響を与えずに採光量を調整することができます。

F値(絞り)という値がそれぞれの機体のカメラにありますが、その中でも可変F値の機体と固定F値の機体があります。

機体名Mavic3Mavic Air2
/Air2S
DJI Mini2DJI Mini3 Pro
/Mini3
DJI FPV
可変/固定可変固定固定固定固定
F値2.8-112.82.81.72.8

現在DJIで販売中のコンシューマー機のF値だけを抜き出した表が上記ですが、DJI Mini3 Pro/Mini3は他の機体よりもF値は低く設定されています。
F値の別名が「絞り」言うように、光の取り込む量をどれだけ減らすか?がF値で、F値が低いということは減光量は少なく、暗所撮影力があるということもできる反面、明所では白飛び等の発生原因にもなります。
人の目で言うと、F値はまぶたにあたり、夕日に向かって車を走らせる場合などは、目を細めて光量を減らして見えやすくしているのと同じです。

せっかく撮影した動画/画像が白飛びしてしまうといけないので、DJI Mini3シリーズを使った撮影の場合、このNDフィルターの使用場面はこれまで以上に増えることになると考えています。

購入したNDフィルタはND16/ND64/ND256の3枚セットでこの16-256の数値は減光率を表しています。
ND16なら1/16、ND64なら1/64、ND256なら1/256となります。

逆光で同じアングルで撮影した動画が以下の動画です。


地表に十分に光が当たっていないため、ND64、ND256となると白飛びの逆で黒つぶれしてしまっていますが、これくらい光の調整ができるという意味では、わかりやすい動画になっているかと思います。

また、撮影する動画のフレームレートによって適切なシャッタースピードは異なり、フレームレートの2倍までが適切なシャッタースピードです。シャッタースピードを上げれば光の量を調整できますが、今度は「撮ったフレームと次に撮るフレームの間が空きすぎること」で繋がりがなくなってしまうため、カクカクした動画になってしまいます。
【シャッタースピード例】
・60fpsの場合は1/120まで
・30fpsの場合は1/60まで
あとはスローシャッター撮影など希望の撮影方法にあわせて調整が必要

今回テストをしてみて、通常撮影では1/16まで。それ以上の番手よりも1/4や1/8などの低い番手が必要だとわかりました。(スローシャッターで撮影する場合は光が入る量も増えるので高い番手が必要)



装着方法はとても簡単

カメラのフィルターを反時計回りに回転させて外して、はめて時計回りに回して固定するだけです。

簡単に調整ができて撮影の幅を広げるとともに、大切な撮影が不十分な撮影にならないようにNDフィルタは揃えておくことがおすすめです。

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